「なぜ早く食べられるようになるか」 | ||
より詳しく「自分の歯になる」という 科学的根拠「インプラント体側に 新生骨が生まれるメカニズム (一般のインプラントではなぜそれがないか)」 |
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「なぜ早く食べられるようになるか」 | ||
より詳しく「自分の歯になる」という 科学的根拠「インプラント体側に 新生骨が生まれるメカニズム (一般のインプラントではなぜそれがないか)」 |
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「BAPインプラント」 |
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インプラントにはチタンインプラントなどの2回法と呼ばれるものがあります。手術は2回することになります。2回の手術とは、インプラント体を入れる時に1回、その上に被せ物を乗せるための台をつける時に1回、の計2回ということです。BAPインプラントは通常1回法なので、手術は1回で済みます。 |
安心安全の第1は、インプラント体がネオバイオアクティブであるかどうかです。
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インプラントと一口に言っても、多くの種類があります。それは医学的、科学的進歩とともにあります。 歴史的に分けると、 ●「チタン」インプラント チタンインプラントは、それ以前のインプラントと比べて、空気に触れるとすぐに酸化し被膜に覆われるのでチタン表面からのイオン流出が防がれ銀イオンによる異外性が少なくなります。身体に異外性が少なく、世界に広く普及しています。しかし生体と新和性があるわけがなく、つまりバイオアクティブ(生体活性)性がないのでノンバイオアクティブ(生体不活性)と言われ、骨と結合出来ません。身体との親和性がないという事です。ではどうして今日迄、チタンインプラントが世界で使われているのでしょうか?それは消去法で異外性がなくそれに代わるものがなかったからです。 [論文参照] ●「アパタイト」インプラント そこで、次に進化したものとして、人間の骨と同じ成分のアパタイトが開発されました。これは生体親和性が高く、インプラント素材として注目を浴びました。しかし、強度不足で、人間の食べるための咀嚼力に対応出来ない脆さがあり、廃れました。 ●「チタン+アパタイトコーティング」インプラント そこで、次の進化として、チタンを柱としてこれにアパタイト被膜をコーティングするインプラントが発明され、世界に広がりました。 しかし、これも製造法上、必然的に純粋なアパタイトをつくることが出来ず、その結果、不純物が混入した不完全なコーティングとなりインプラントが脱落するというトラブルが多発し、世界から消える運命を迎えました。 なぜ純度の高いアパタイトが出来ないかと言いますと、アパタイトをチタン材にコーティングする際にプラズマ溶射法を使いますが、そのときの熱が1万度を超えるため、アパタイトでなくなってしまい、不純物が混入するからです。 そうした状況で、チタンインプラントが消去法で生き残ることになり今日に至りました。 ●「再結晶化アパタイト」インプラント これは、プラズマ溶射する素材をアパタイトでなく、その前駆体であるβ-TCPを使うことで、アパタイトの問題点であった脱落の原因となる不純物をなくすことに成功しました。純粋アパタイト製法特許の実現です。アパタイトに不純物があると、それら不純物が溶解し、pHが上がり、インプラントが脱落します。この問題を完全に解決した21世紀の日本発インプラントとして、この発明インプラントは世界に広まりつつあります。再結晶化によって、インプラント体側から1週間程度で骨が生え始め、1ヶ月程度で顎骨と一体化します。これが自分の歯になるということです。この結果、今まで食べるまでに6ヶ月前後掛っていたチタン製に対し、1~2ヶ月で食べられるインプラントとして世界で注目されている訳です。
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